ポリウレタン製品の施工方法
ポリウレタン製品は、軽量かつ加工しやすく、さまざまな場面で活用される建材です。本ページでは、ポリウレタン製品の施工手順をご紹介。基本的な取り付け方法や、作業の流れを分かりやすく解説します。施工の際の参考として、ぜひご活用ください。
目次 - contents -
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製品の切断加工について
- 木工用の丸のこぎり、手のこぎり、カットソーなどが使用できます。
- ・最初のカット寸法は、やや余裕をみていただき、納まりを見ながら微調整してください。
- ・樹脂製品は取付け後に多少の収縮がございますので、数ミリ長めにカットします。
- ・留め部分の柄合わせについて、少しづつカットを繰り返し、左右の柄をあわせていきます。
- ・コーナー/留め切り方法については「出隅、入り隅用部材の加工手順」をご覧ください。
- ・木材料に比べてポリウレタン製品はカットや接着に一定のコツが必要。施工に慣れるまで時間がかかる場合もあります。

下地について(モールディング、メダリオン)
- 製品を取り付ける下地としては、石膏ボードや木質の下地が適しています。施工後の仕上がりを美しく見せるためにも、壁紙の上からの施工はお薦めいたしません。
接着について
それでは、基本的な接着方法を手順と共について解説していきます。
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1.下地の準備
- 取り付け部分の表面を綺麗に清掃し、凸凹のないように準備してください。
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2.目印をつける
- 定規や水平器を使って墨出しをし、取付け位置に目印を付けておきます。
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3.接着剤の塗布
- 製品の裏面(接着面)に接着剤を塗り、取付けの準備をします。
- ・接着剤は変成シリコン樹脂系、またはエポキシ樹脂系の無水性ボンドを使用します。
- ・製品裏側の壁面取付部分に塗布する際は、ベタ塗りは避け、乾燥を速める事ができる線状(ビード状)に塗布するようにしてください。
- ・接着強度については、エポキシ樹脂系のものが強力ですが、部材の重量や取付条件により選択してください。
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4.しっかり圧着
- 目印を目安にしっかりと圧着します。
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5.仮釘で仮止め
- 圧着が弱い箇所に仮釘等を使い、接着剤が硬化するまで仮止めしておきます。
- ボンドが乾いて完全に接着されるには、約24時間を要します。
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6.穴や隙間の補修
- 接着剤の硬貨後に仮釘をはずし、必要に応じて釘穴や隙間をパテで補修してください。
塗装について
- 製品表面には白色の下地塗装が施されています。水性塗料使用して、仕上げ塗装を行う事をオススメします。
※油性塗料は使用しないでください。油性塗料に含まれるテルぺルチンが、製品表面のポリビニルクライドに著しいダメージを与えることがあります。
施工に当たっての注意事項
- ※無塗装品は下地塗装の上、仕上塗装をしてお使いください。下地塗装済品は、仕上塗装をしてお使いください
- ※ポリウレタン製品は材質の特性として、成形後約0.9〜1.5%程度収縮します。経年によって若干収縮する場合があります。
- ※ゴールデンモールは軽量で取り付けやすい製品です。しかし、面合わせやコーナーの納まりには、専門的技術を必要としますので、詳しくは工務店様などにご相談ください。